婦人科診療案内
※乳房・乳腺の診察、乳がん検診は行っておりません。
月経困難症 月経前症候群(PMS・PMDD)
生理痛は我慢せず、治療して快適な毎日を送りましょう
以前は「生理痛は我慢するもの」という考えが強かったのですが、現在では「積極的に治療して快適に毎日が送れるようにしよう」という考え方が主流になりつつあります。生理中と生理前の期間を合わせると、1ヶ月の半分程度を生理痛や月経前症候群(PMS/PMDD)に悩まされることになり、その結果、学生であれば学業やスポーツの成績などに、大人の方であればお仕事や家事・育児など女性のQOL(生活の質)にとても影響をおよぼします。
低用量ピルや黄体ホルモン薬、漢方薬、IUS(子宮内システム/ミレーナ)などを使った治療で症状を抑制・改善させることが可能で、生理に悩まされない快適な毎日が送れるようになります。
「ホルモン剤の服用」に抵抗がある方もおられると思いますが、ホルモン剤の服用や使用は、元々ご自分の体の中で出ていたもののバランスを整えてあげることで、諸症状が改善・緩和されます。
生理痛、月経前症候群(PMS/PMDD)、生理不順などでお悩みの中高生がお母様と一緒にお越しになられますが、この時、お母様も交えてピルについて詳しくご説明すると、それまでホルモン剤の服用に抵抗があったお母様も「私も始めてみようかな」と興味を持たれる方もおられます。
低用量ピル、黄体ホルモン等は適切に使用すれば、女性の強い味方になってくれるものです。お一人おひとりの症状に合わせて最適な種類のお薬や治療を選んでご提供することができます。
現在、低用量ピルは保険適用の種類も増え、ジェネリックもあり選択肢が広がっています。月経前症候群(PMS/PMDD)、月経困難症、子宮内膜症などの治療でよく使用されるようになり、むしろ最近では、避妊目的で使用されるケースの方が少なくなりつつあると言えます。
「生理を楽にしたい」「ホルモンを安定させて体の調子を整えたい」というように、避妊だけではない使われ方がメインとなりつつあるのです。
再診の方は、薬の継続処方等、オンライン診療もご利用いただけます。
また現在服用中の方で、効用やコスト面等で、違う種類のお薬や治療を検討したい方もお気軽にご相談下さい。
こんな症状の方はご相談ください
月経困難症
- 生理痛が重い
- 生理の時に頭痛が起こる
- 痛みで起き上がれない
過多月経
- 生理時の出血量が多い
月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)
生理前に起こる症状で、さまざまなものがあります。
生理の1~2週前から見られ、生理が始まると軽快します。
- 激しいイライラ
- 気分の波が激しい
- 激しい睡魔に襲われ日常生活に支障がある
- 肌が荒れやすくなる
- 身体に何かしらの不調が起こる
- 腹部が痛む、腰痛が起こる
- 乳房が張って痛い
- 身体がむくむ
- ニキビができる
- 頭痛が起こるなど
月経困難症
生理痛が強く、日常生活やお仕事に支障を来たす場合は、積極的な治療が必要と考えます。子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が隠れている場合もありますので、医師の診察を受けることをお勧めします。
症状が軽度なら鎮痛剤で様子をみることも可能です。漢方が有効な場合もあります。症状が重い時は、低用量ピルや類似薬(LEP製剤)、黄体ホルモン製剤、子宮内に留置するIUS(ミレーナ)により、楽に過ごせるようになる方が多いです。
過多月経
月経時の出血量を正確に把握するのは困難ですが、夜用のナプキンがもたない、レバー状のかたまりが何回も出るような場合は、過多月経の可能性があります。貧血が進行したり、子宮筋腫や子宮内膜症が原因となっている場合もあります。
低用量ピルや類似薬(LEP製剤)、黄体ホルモン製剤、子宮内に留置するIUS(ミレーナ)が有効です。
月経前症候群(PMS)と月経前不快気分障害(PMDD)
月経前症候群(PMS)は、生理前に起こるさまざまな不調の総称です。排卵後、卵巣から分泌されるプロゲステロンというホルモンが大きく影響するとされています。
特にイライラや気分の落ち込み、集中力の低下など精神症状が強く、日常生活に支障を来たすものを月経前不快気分障害(PMDD)といいます。
月経不順
生理の周期には脳や卵巣からの女性ホルモンが重要な働きを担っていますが、これらのホルモンのバランスはとてもデリケートで、環境の変化などから大きく影響を受けます。そのため、生活リズムの乱れ、ダイエット、過度な運動、環境の変化、ストレスなどが原因で生理不順が起こる場合があります。さらに女性ホルモンは、お肌や髪など外見上にも大きく影響していて、生理不順から肌荒れ、ニキビ、脱毛、白髪などのトラブルが引き起こされることもあるのです。
生理不順は女性を悩ませる様々なトラブルの原因となる場合がありますので、軽視せずに一度ご相談ください。
月経周期の異常
正常な月経周期とは25日以上38日以内です。
・頻発月経・・・24日以内の周期の月経
・稀発月経・・・月経が40日間隔と遅れがち
・無月経・・・3ヵ月以上月経がない。放置していると不妊の原因となったり、女性ホルモンの低下により骨粗しょう症を招いたりする恐れがあります。
月経血量の異常
・月経血量が多く、レバーの塊のような凝血が混じる→過多月経
・極端に少ない月経血量→過少月経
月経の持続期間の異常
正常な月経の持続期間は3日以上7日以内とされています。8日以上月経が続く→過長月経(本当の月経ではなく無排卵性出血のことが多い)
月経痛などの諸症状
月経中やその前後に見られる腹痛や腰痛、頭痛、悪心などの症状を月経痛といいます。日常生活に支障をきたさないのであれば正常です。これらの症状が強く、日常生活に支障がきたす場合は月経困難症といいます。
不正出血・おりもの異常・性感染症
不正出血
不正出血とは月経以外に女性器から出血することを言います。出血量は原因により、おりものにうっすらと血が混じる程度から月経と同じぐらい出血するものまで様々です。不正出血はホルモン異常による出血と子宮や腟に出血の原因がある場合があります。
婦人科疾患(子宮ガンや子宮筋腫など)が原因でおこることもあるので、早期発見と早期治療が必要です。不正出血は放置せずに早めの受診をお勧めします。
おりもの異常
おりものは、膣、子宮頸管、子宮体部などからの分泌物です。女性ホルモンの影響を受けて分泌されます。正常なおりものは、透明または乳白色で、臭いもあまりありません。おりものに血が混じる、臭い、茶色い、多いなどのおりもの異常は、腟や子宮の炎症、びらんによるものが多いですが、がんなどの病気が原因の場合もあります。異常を感じたら早めに受診してください。
性感染症
性感染症は性行為によって感染する疾患の総称で、クラミジア感染症、淋菌感染症、膣トリコモナス症、尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、HIV感染症、梅毒などが主な疾患です。
性感染症の検査で来院する受診の理由としては①帯下(おりもの)、外陰痛、外陰のかゆみ、下腹痛等の症状がある方②パートナーが特定の性感染症に感染した方③特に症状がないが心配で検診やブライダルチェックの意味で検査を受ける方が多いようです。
子宮がん検診
◎練馬区子宮がん検診を実施しております。
子宮頸がんは子宮の入り口にできるがんです。子宮がんはがんができる場所によって子宮頸がんと子宮体がんに分けられます。子宮頸がんは最近では20~30歳代の若い女性に急増しています。子宮体がんは赤ちゃんが育つ場所(体部)にできるがんで、閉経後(50歳~)の女性に多く見られます。早期発見のために、定期的に検診を受けることをお勧めします。
精密検査
1次検査である細胞診で引っかかった場合、HPV検査、コルポスコープによる組織診と2次検査まで対応いたします。
会社の検診や人間ドック等の他施設で2次検査が必要となった方も遠慮せず来院してください。健診結果を必ずご持参ください。
超音波検査(婦人科エコー)
練馬区子宮がん検診、自費子宮がん検査の方を対象に、経腟超音波を2,200円で実施しています。子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣の腫れなどのチェックできて安心です。会社の検診や人間ドックは、子宮頸がん検査のみのことも多いため、併せてご利用ください。
検査方法
子宮頸がんは、子宮の入口になる部分の頸部に発生します。検査はこの付近を綿棒やヘラのような器具で細胞をこすり取って行います。1、2分で終了し、痛みはありません。
子宮体がんは子宮の内部にできるので、少し湾曲した細い棒やチューブを子宮内部に挿入して、子宮の中の細胞を丁寧に採取して細胞診をします。多くは1~2分で終了しますが、少量の出血とともに少し痛みを伴います。
自費検査の場合 腟部・頚部: 3,960円
体部 : 7,150円
体部+頚部: 9,240円
※診察料、超音波検査は別途かかります。 不正出血等症状のある方は、全て保険診療で行います。
○乳がん検診は行っておりません。
婦人科良性腫瘍
代表的な子宮筋腫と子宮内膜症について説明します。これらの疾患は20歳前後から閉経時期まで性成熟期の女性には非常によく見られる疾患です。月経困難、過多月経、貧血などが主な症状ですが、無症状でも内診に経腟超音波検査を併用することによりがん検診やブライダルチェック時に指摘されることもあります。治療法は患者様の状況によって様々で 腫瘍の大きさ、発生する場所、自覚症状の有無、年齢、妊娠希望の有無によって大きく異なります。良性疾患とはいえ手術を回避したり、妊娠の妨げにならぬよう早期発見、慎重な定期健診が大事です。
更年期症候群
更年期とは老年期に移行する、閉経をはさんでその前後10年ぐらいの期間(45歳~55歳ぐらい)を指します。この時期は女性ホルモンを分泌する卵巣の働きが衰えて、女性ホルモンの分泌量が減少するため、さまざまな体調の変化が起こります。更年期障害の症状は多岐にわたります。
主な症状は、自律神経の働きが乱れて起こるのがホット・フラッシュ(のぼせと発汗)です。上半身が暑くなり、発汗します。手足の冷えや耳鳴りなども多い症状です。 その他にも、動悸、息切れ、疲労感、血圧の変動、頭痛、耳鳴り、イライラ感、気分の落ち込み、関節の痛み、皮膚や粘膜の乾燥、etc。
更年期に当たる方で、気になる症状のある方は、是時一度、ご受診ください。
予防接種
当院では、以下の予防接種を行っております。お気軽にご相談ください。
練馬区公費負担で接種をされる方は、必ず予診票をご持参ください。また、予診票の有効期限にご注意ください。
※ワクチンは取り寄せとなるため、ご予約・お問い合わせは必ずお電話でお願いします
| 練馬区公費 | 自費 | |
| 風疹ワクチン | 〇 | 4,400円 |
| MRワクチン | 〇 | 7,920円 |
| 子宮頸がんワクチン(シルガード9) | 〇 | 初回 : 30,800円 2,3回目: 28,600円 |
| 子宮頸がんワクチン(ガーダシル) (サーバリックス) |
✕ | 初回 : 19,800円 2,3回目: 16,500円 |
| RSウイルスワクチン(アブリスボ) | 〇(妊娠28~36週の方) | 33,000円 |
| 帯状疱疹不活化ワクチン | 〇(助成後自己負担11,000円) | 22,000円 |
| 帯状疱疹生ワクチン | 〇(助成後自己負担4,000円) | 8,000円 |
| インフルエンザワクチン | 〇(高齢者) | 4,400円 |
一般不妊治療
不妊治療は、外来での問診~内診~基礎体温の測定~精液検査などを実施した後に、性交のタイミング指導、排卵誘発法、人工授精など段階を踏んで行います。一般不妊治療を段階的に進めても妊娠が望めない場合は、高度不妊治療(体外受精・顕微授精)に進みます。その場合には、関連医療機関のウイメンズ・クリニック 大泉学園や、ご希望の医療機関をご紹介します。
不妊治療について、詳しくはこちらをご覧ください。
避妊相談・ピル・緊急避妊
当クリニックでは、低用量ピル(OC)や避妊リング(IUD)といった避妊方法をお勧めしています。
低容量ピルは正しく服用すれば100%に近い避妊効果が得られる方法です。昔の中容量ピルと違って安全性に関して確立されてはいるものの、高血圧、喫煙、肥満、高年齢者などには血栓症のリスクがありあまりお勧めできません。当クリニックでは初めてOCを使用する方には十分な問診と婦人科チェックを行い処方いたします。また継続で使用する方には年に1度のピル検診も勧め、より安全に内服してもらうために注意を払っています。
避妊リングは出産経験(経腟分娩)のある方、2-3年以上の長期に避妊を考えている方、OCを内服したいが血栓症のリスクがある方などにお勧めです。最近では過多月経や、月経困難で悩んでいる方には避妊リングからホルモン剤が放出され避妊プラス月経異常の治療も兼ねた子宮内避妊システム(IUS)も使用されるようになりました。
当クリニックでは患者様の状態に応じて、また予算(費用)も考えたうえで適切な避妊方法をアドバイスいたします。遠慮せずご相談ください。
避妊に失敗してしまった場合、性行後72時間以内にピルを内服する緊急避妊(アフターピル)もあります。ただし避妊率は75-80%と確実ではありませんのであくまでも次善の策としてお考えしていただく必要があります。
緊急避妊薬:レボノルゲストレル錠 8,800円(診察料込)
月経移動
<月経移動とは>
ホルモン剤(中用量ピル)を使って生理周期を調整し、予定日に合わせて生理を起こさせる方法です。
結婚式や旅行、重要なイベントなど、生理が重なると困るような時に有効です。必ず医師の診察を受ける必要があります。
月経移動には、生理を早める方法と遅らせる方法があります。
◎早める場合:通常の生理が始まってから3~5日目から飲み始めます。10日以上飲み続け、その後ピルを中止すると数日後に生理が来ます。
◎遅らせる場合:次の生理が来る予定の、少なくとも5日前迄には飲み始めます。ピルを飲み続けている間は生理は来ませんが、飲み終えて数日で生理が来ます。
<副作用について>
吐き気、頭痛、不正出血などの副作用が出る可能性があります。またピル服用によって、血栓症のリスクがわずかに高まると言われています。
<月経移動費用>
◎プラノバール(最大14錠) 3,960円(診察料・処方料込)
※副作用の少ないお薬もございます。併せてご相談下さい。
中絶・中絶相談
詳しくはこちらをクリックしてご覧ください。
ブライダルチェック
これから結婚を控えている方、あるいはそう遠くない将来結婚を予定している方のために、 結婚して妊娠や分娩を妨げる婦人科的な問題(たとえば子宮筋腫がないか、子宮内膜症ではないかなど)の有無をチェックすることを目的としています。
検査内容
・婦人科診察料
・子宮、卵巣エコー検査
・クラミジア検査
・子宮頸がん検診
・血液検査一式(血液型、血液一般、生化学スクリーニング、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、風疹抗体、HIV、FT4、TSH)
費用 :39,600円
オプション
・子宮体がん検診:7,150円
・淋菌検査:4,400円
・トキソプラズマIgG検査:3,300円
・麻疹抗体IgG検査:4,290円
・AMH(抗ミュラー管ホルモン)検査:7,700円
思春期外来
思春期外来では小児から20歳くらいまでの人を対象に産婦人科の病気を診察します。思春期の方で心配になる症状の方は保護者と一緒にご受診ください。 成長過程でいろいろ起こる身体的、心理的なトラブルを診察し、治療します。病気の内容によっては他の専門の施設を紹介します。
次のような症状の人は受診をお薦めします。
・月経に関する異常を心配されている人
・中学になっても初経がない人
・一端始まった月経が 3カ月以上止まってしまった人
・時々月経が10日以上続く人
・月経痛がひどい人
・月経周期がバラバラの人
その他思春期にいる女性で何か心配ごとがありましたらまず相談してみましょう。

